印欧語根 | ||
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ad- | 「…へ」「…で」「…のそばで」の意味の印欧語根。 | |
ten- | 広く「引っ張ること」「伸ばすこと」を表す印欧語根。語幹tend(attend, extendなど)の由来として、(…まで)引き伸ばす(ラテン語portendereから)意。また、語幹tain(contain, obtainなど)の由来として、ある状態に保っておくこと、維持すること(ラテン語tenēreから)の意。他の重要な派生語は、tenant, toneなど。 |
接頭辞 | ||
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ad- | 「…に向かって」, 「…へ」, の意。移動, 方向, 変化, 完成, 近似, 固着, 付加, 増加, 開始, 強意などを表す。 "ad-" は b, c, f, g, k, l, n, p, q, r, s, t の前では同化してそれぞれ ab-, ac-, af-, ag-, ac-(k の前), al-, an-, ap-, ac-(q の前),ar-, as-, at-に置き換わる。 「近似, 付加」の意味の時は通例 "ad-" (例: adscititious )。 sc-, sp-, st-, gn- の前では "a-" となる。 |
接尾辞 | ||
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-ee(1) | 1. ある特定の行為を被る, 行為の恩恵を受ける者、を表す名詞を造る。 (法律用語などで行為者を示す -or, er の対極をなす:employee 雇用者 : employer 雇用主) 2. ある特定の物を所持している者、を表す名詞を造る。(mortgagee 抵当権) 3. ある特定の行為をおこなう者, ある状態におかれている者、を表す名詞を造る。(absentee欠席者) (語源) 中期英語 '-ee' ← 古期フランス語 '-é', ('-ée'女性形) 過去分詞を表す接尾辞 ← ラテン語 '-ātus'(動詞の過去分詞接辞) 接尾辞 –ee は、ラテン語、フランス語における動詞の過去分詞接尾辞を起源としており、英語の用法においても初期には「受動的に被動作主」を表わすことが基本的機能であった。(例:雇われる人 employee) 他動詞の目的語となる人を示す例が一般的で、特に法律関係の文書(例:trustee(受託者)) や軍・警察の専門用語(例:draftee(召集兵))に多く使われるようになる。 19世紀になり、主としてアメリカ英語で、自動詞の主語を示すような用法に拡大していった。(例:standee(立ち見客)) 今日では、接尾辞 -ee で終わる造語は広く受け入れられており(例:honoree(受賞者)), 思いつきで造られた嘲笑的な意味合いの語も少なくない。(例:firee (解雇された人), roastee(からかいの対象)) また、名詞や形容詞から造られた語もある。(例:patentee(専売特許権所有者), biographee (被伝者/伝記の主題になっている人物)) |