-ā-

抽象名詞や集合名詞形成の接尾辞。 母音oで終わるほとんどの形容詞では女性名詞であることを示す。(英語の接尾辞では-cy, -ery, -y(1), -y(5), -ia, -essに派生)

この語根 -ā- から派生した単語
Alsatia
[名詞]
1 アルサティア《Alsace アルザスの古代名》
2 アルセイシャ《17世紀における London の Whitefriars 地区の俗称;罪人や債務者の隠れ場所になっていた》
Antlia
[名詞]
〔天文〕ポンプ座《うみへび座とほ座付近にある南天の暗い星座》

(語源) ラテン語 'antlia' (ポンプ), ギリシャ語 'antliā'(船の下水溝)に由来する。
Arabia
[名詞]
アラビア:クウェート・サウジアラビア・オマーン・イエメン・アラブ首長国連邦などを含む
Bulgaria
[名詞]
ブルガリア(共和国)
Colombia
[名詞]
コロンビア(共和国)
Columbia
[名詞]((the ~))米国コロンビア川, 米国South Carolina州の州都, District of Columbia(米国首都ワシントン Washington D.C.), British Columbia(カナダの州)
Georgia
[名詞]
1. グルジア(共和国)
2. ジョージア:米国南東部の州
3. the Strait of Georgia, ジョージア海峡

George参照。1 はSt. George 聖ゲオルギオスに、2&3 は英国王 George II にちなむ
Pennsylvania
[名詞]ペンシルベニア:米国東部の州
17世紀に英国のウィリアム=ペンが植民地として建設。独立13州のひとつで、州内の港湾都市フィラデルフィア(Philadelphia)は独立宣言公布の地。
Philadelphia
[名詞]フィラデルフィア
米国Pennsylvania州の都市;独立宣言の地
現トルコ西部の都市アラシェヒルの旧名。

前150年頃,Pergamum王、EumenesIIによって建設され、弟(後のAttalus二世)のあだ名 Philadelphos と名付けた。
abrosia
[名詞]
絶食、飢餓

(語源) ギリシャ語 'brōsis'(食べる)に由来する。
abulia
[名詞]
〔精神医学〕(病理学上(精神分裂症に見られる))無為, 無意志, 意欲の喪失

(語源) 近代ラテン語 'abulia' ← ギリシャ語 'abouliā' (不決断)に由来する。 'a-'(否定の接頭辞 a-1) + 'boulē'(意志)
acholia
[名詞]
〔病理〕無胆汁症

(語源) 近代ラテン語 'acholia' : 'a(n)-'(否定の接頭辞) + ギリシャ語 'kholē' (胆汁)
agalactia
[名詞]
〔病理〕(産後の)乳汁分泌不全, 母乳欠乏

(語源)ギリシャ語 'agalaktiā'(ミルクの不足)に由来する。a-1(否定の接頭辞) + 'galakt-'(ミルク)
agnosia
[名詞]
〔心理〕認知不能(症), 失認(症)

(語源) ギリシャ語 'agnōsiā' (無知)に由来する。-a1(否定の接頭辞) + 'gnōsis'(知識、認識)
agraphia
[名詞]
〔病理〕失書(症), 書字不能(症)

(語源) a-1(否定の接頭辞) + ギリシャ語 'graphein' (書く)+ -ia
agria
[名詞]
広がった膿疱皮疹

(語源) ギリシャ語 'agrios'(荒れた wild) 'agros'(一面の広がり field)に由来する。
alexia
[名詞]
〔精神医学〕読字不能症, 失読(症)

(語源)a-1(否定の接頭辞) + ギリシャ語 'lexis'(話すこと)('legein' 話す)+-ia
amblyopia
[名詞]〔眼科〕弱視《眼球や視神経に顕著な障害があるわけではないが, 片眼の視力がきわめて弱いこと》 "lazy eye"(弱視)とも言われる。

(語源) 近代ラテン語 'amblyōpia' ← ギリシャ語 'ambluōpiā' ('ambluōpos'視力の弱い)
'amblus'(ほの暗い, かすんだ)+-opia
ambrosia
神の食物, 神饌(しんせん). 「不滅の(immortal)」という意味のギリシャ語 'ambrotos' に由来し、神々の食べ物を指すようになった
amnesia
記憶喪失(者), 健忘症, 記憶消失

(語源) ギリシャ語 'amnēsiā'(健忘性)に由来する。 a-1(否定の接頭辞) + 'mimnēskein', 'mnē-' (思い出す) + -ia
aniseikonia
[名詞]
〔眼科〕不等像視, 不等像症《水晶体の欠陥のため, 映像の大きさや形が左右の眼で異なって映る症状》

(語源) a(n)- (...でない) + is(o)- (等しい) + ギリシャ語 'eikōn' (像)
anosmia
[名詞]
〔病理〕無嗅覚(症)《嗅覚神経障害・他器官の病気・鼻孔障害などによる嗅覚喪失症》

(語源)  'a-'(否定の接頭辞) + ギリシャ語 'osmē' (臭気)
asthenia
[名詞]〔病理〕無力(症), 虚弱, 衰弱。 (参照)sthnia

(語源)近代ラテン語 ← ギリシャ語 'astheneia'に由来する。 'a-'(無)+ 'sthenos'(強さ)
bankruptcy
[名詞]
1.[U][C]破産(状態), 倒産 2.[U](名声などの)失墜;(性格などの)破綻((of ...))
印欧語根等はbankrupt参照
breccia
[名詞]
〔地質〕角礫(れき)岩

(語源) イタリア語 'breccia'(壁の裂け目,破片)からの借入。古期高地ドイツ語 'brehhan'(壊す)に由来する。
bulimia
[名詞]
〔医学〕過食(症), 病的飢餓

(語源) 近代ラテン語 'būlīmia' ← ギリシャ語 'boulīmiā'('bous'(牛)+'līmos'(飢え))
cachexia
[名詞]
〔病理〕カヘキシー, 悪液質《慢性疾患と関連して起る衰弱》;(精神の) 不健康状態, 慢性疾患による体重減, 筋肉減退, 食欲現象などの体調不良。

(語源) ラテン語 'cachexia' からの借入。ギリシャ語 'kakhexiā' ('kako-' (caco-(不快な, 悪い)) + 'hexis'(体調))
cardia
[名詞]
〔解剖〕噴門《食道と連絡する胃上部の開口部》

(語源) ギリシャ語 'kardiā'(心臓, 噴門の開口部)に由来する。
catamenia
[名詞]
〔生理学〕[複数扱い] 月経 ( menses(1) )

(語源) ギリシャ語 'katamēnios'(毎月の)に由来する。 ('kata-' (cata-)) + 'mēn' (month, 月)
catatonia
[名詞]
〔精神医学〕カタトニー, 緊張性昏迷強硬症《緊張症候群の強直・昏迷症状の1つ》, 統合失調症の一型に見られる症候群。

(語源) 近代ラテン語 'catatonia' からの借入。ドイツ語 'Katatonie', ギリシャ語 'katatonos' (硬直して伸びる ) ('kata-' = cata- + 'teinein'(伸ばす)
chondromalacia
[名詞]
〔病理〕(ひざ関節の)軟骨軟化症

(語源) chondro- (軟骨) + ギリシャ語 'malakiā' (柔軟)
comitia
[名詞]
〔ローマ史〕(古代ローマの)民会《執政官を選んだり, 法の制定・裁判も行なった》

(語源) ラテン語 'comitium'(集会所)の複数形に由来する。 ('com-' (com-…と一緒に)+ 'itus'('īre' 行くの過去分詞形))
cornucopia
1 《ギ神》Zeusに授乳したヤギの角(その角からは望むままに食べ物,飲み物,果物,花などがあふれ出たといわれ,物の豊かさを象徴する), 豊饒の角
2 円錐形の容器や装飾物
3 (…の)満ちている場所, 宝庫

(語源) 後期ラテン語 'cornūcōpia' からの借入。ラテン語 'cornū cōpiae'('cornū'(horn 角: cornu 参照) + 'cōpiae'('cōpia' の属格語幹,「豊富」))
('cōpia' = co-op-:語根kom + op- )
criteria
[名詞]criterionの複数形。(判断・評価などの)規準,規範,尺度。

criterion には2つの複数形が使われている。 一般的には criteria が使われるが、 criterions という形もしばしば見られる。 正確には、 criteria は "this criteria" というように単数形として使用されてはならいが、時として誤用されている。 criteriaを単数形と誤解し, その複数形として"criterias" と誤用する例もしばしば見られる。
diphtheria
[名詞] 〔病理〕ジフテリア. のどの粘膜が皮革のように見えることから命名された病名。

(語源) 近代ラテン語 'diphthēria' ← フランス語 'diphthérie' から派生。 ギリシャ語 'diphtherā'(皮,革)に由来する。
dysarthria
構音[構語]障害
発語器官や機能に障害を伴うため語音をうまく調節してつくりだすことができない言語障害をさす。

(語源) dys-(..困難, 不良)+ ギリシャ語 'arthron'(継ぎ目, 言語音節)
dyscrasia
[名詞]身体の一部, 特に血液疾患, 悪液質。

(語源) 中世ラテン語からの借入。不良性の(体液の)混和, 疾病)。 ← ギリシャ語 'duskrāsiā': ('dus-'=dys-..困難, 不良)+ 'krāsis'(混合, 混和)
dyslexia
難読症, 失読症。
知的能力や知覚能力には異常がないにもかかわらず、文字の読み書きが困難になる障害。

(語源) 近代ラテン語からの借入。 dys-(..困難, 不良)+ ギリシャ語 'lexis'(speech 話すこと), 'legein'(to speak 話す)に由来する。
dyspepsia
[名詞]消化不良

(語源) ラテン語からの借入。ギリシャ語 'duspepsiā'('dus-'(dys-..困難, 不良) + '-pepsiā'消化(作用))に由来する。
ecclesia
[名詞]リスト教会, 教会の会衆, (古代ギリシア都市国家の)市民議会。

(語源) ラテン語 'ecclēsia'からの借入。ギリシャ語 'ekkalein'(召喚する)に由来する。
'ek-'(out, (ecto-参照))) + 'kalein', 'klē-'(to call,呼ぶ, 誘う)に由来する。
eclampsia
[名詞]子癇(しかん)痙攣発作。子癇前症を患う妊産婦の妊娠・分娩・産褥期にみられる, 突発的な痙攣や昏睡。

(語源) 近代ラテン語からの借入。ギリシャ語 'eklampsis'突然の進展 )
'ek-'(out, (ecto-参照)))+ 'lampein'(光る)
encyclopedia
[名詞]1 百科事典 2 生き字引 (しばしば walking(living) encyclopedia という形で。)

(語源) 中世ラテン語 'encyclopaedia'(一般教育課程)から派生する。 ← ギリシャ語 'enkuklios paideia'(一般 教育)//'enkuklios'(circular 幅広い/ encyclical 参照) + 'paideia'(教育)
ギリシャ語 'pais', 'paid-'= child (子供)に由来する。
esotropia
[名詞] 〔眼科〕 内斜視。(語源)近代ラテン語 'esōtropia'に由来する。 / ギリシャ語 'esō'(=withinの内に)+ 'tropē'(旋回,方向転換:tropic参照) + -opia
estancia
[名詞]((中南米))広大な地所, 牧場。

(語源)スペイン語 「部屋」「囲い地」「田舎の地所」。俗ラテン語'stantia'立っているもの ← ラテン語 'stāns', 'stant-' (立っている) にゆらいする。
fascia
[名詞] (複数形:fasciae / fascias
帯状のもの, バンド, 帯, ひも, (解剖学・動物学)筋膜, (外科)包帯, (建築)幕面, 鼻隠 

(語源) ラテン語 'fascia'(バンド, 包帯) からの借入語。
feria
[名詞] 1 〔教会〕(祝祭や行事のない)平日 2(古代ローマの)宗教的祭日

(語源) 中世ラテン語 'fēria'(平日) ← 後期ラテン語 (祭日/序数をつけて週のどの日かを表すのに使った。) ← ラテン語 'fēriae'(宗教的祭日, 祝日)
frambesia
[名詞] いちご腫, フランベジア ( = yaws )

(語源)近代ラテン語 'frambesia'から派生する。フランス語 ' framboise'(ラズベリー)がラテン語化した。
glossolalia
[名詞](宗教的恍惚状態で発する)難解な言葉, 異言の賜物。 "speaking of tongues", "gift of tongues" とも言う。

(語源)近代ラテン語からの借入。 ギリシャ語 'glōssa'(tongue(舌, 言語)) + 'lalein'(たわいのないことをしゃべる))に由来する。
hemeralopia
[名詞] 〔眼科〕昼盲(症), 夜盲(症)(誤用)。 参照 nyctalopia

(語源)近代ラテン語 'hēmeralōpia' ← ギリシャ語 'hēmeralōps'( 'hēmera'(日中) + 'al(aos)'(盲目の) + 'ōps'(目) +-ia)に由来する。
hernia
[名詞] (複数形: hernias または herniae)
ヘルニア, 脱腸

(語源)中期英語, ラテン語 'hernia' (破裂)に由来する。 'hīra' 「腸」と同根。
hyperopia
[名詞]〔医学〕遠視(反対語myopia)

(語源)hyper- + -opia)
hypochondria
[名詞]] 心気症, 気病み

(語源) 接頭辞 hypo-(下に) + 接頭辞 chondr- (chondro-(軟骨)) + 接尾辞 -ia (に冒された人)。
昔は、肋骨の下の部分に憂鬱症を発する「気」が生ずると思われていた。
 ギリシャ語'hupokhóndria'(腹部, 胸骨の軟骨のした)('hupo-' (hypo- 下に) + 'khóndros (軟骨))
hyposthenia
[名詞] 活力減退, 衰弱状態, 虚弱。 hypo-(退行) + sthenia(体力の状態)
hypothermia
[名詞](病理学)低体温(症),(医学)(心臓手術などで行なう)体温低下(法)

(語源)接頭辞 hypo-(下に) + ギリシャ語 'thermē'(heat 熱) + -ia
hysteria
[名詞]
1 ヒステリー(発作)
2 (精神分析)ヒステリー症
3 (精神医学)転換障害

(語源) ラテン語 'hystericus' ← ギリシャ語 'hystericus'から派生。'husterā'(子宮)に由来する。
ヒステリーは子宮の変調によって引き起こされる女性特有のものと信じられていた。
lacinia
(葉, 花弁などの)切れ込み, 条裂, (昆虫の)小あごの尖端, 内葉

(語源)ラテン語に由来。房毛(フリンジ), 縁(ヘム)を意味する。
leukoplakia
[名詞]白板症 (唇・生殖器・口の内側などの粘膜肥厚性の白斑を生ずる疾病)

(語源) 近代ラテン語からの借入。ギリシャ語 'leukos'(=leuko- 白い, クリアな) + 'plax'(平面,表面,転じて「舌」) + -ia に由来する。
lochia
[名詞] 〔医学〕 (分娩後に排出される)悪露(おろ)《出産後子宮から排出される死んだ細胞・粘液・血液》。

(語源)ギリシャ語 'lokhia'から派生した。'lóchos'(出産)に由来する。
megalocardia
【n.】
〔病理〕心(臓)肥大《◆ cardiomegaly ともいう》.
myasthenia
[名詞] 〔病理〕筋無力症。重症筋無力症(MG)。 myo-(筋肉) + asthenia(無力症)
myopia
[名詞] 1〔医学〕近視(⇔ hyperopia). 2〈考え方が〉近視的なこと;視野の狭さ

(語源) ギリシャ語 'muōpiā'('muōps'(近視の))に由来する。('mūein'(目を閉じる)  + -opia)
nyctalopia
[名詞]〔眼科〕夜盲症, 鳥目(night blindness ともいう)参照: hemeralopia

(語源) 後期ラテン語 'nyctalōpia' ← ギリシャ語 'nuktalōps' (夜盲): 'nux''nuxt-'(night) + 'alaos'(blind盲目の) + -opia)
nyctinasty
[名詞]《植物》昼夜[就眠]運動。光の強さで昼は花が開き、夜は閉じるような動きをする植物。
ozostomia
[名詞]〔病理〕口臭, 臭口症。 

(語源) ギリシャ語 'ozostomos'(口臭がある)に由来する。('ozein'(臭う) + '-stomos'(口が…の)<'stoma'(口)>) + -ia
presbyopia
【n.】
〔眼科〕(老人性)遠視, 老眼(cf. hyperopia, myopia).
prosody
【n.】
1作詩法, 韻律学[論]《詩行を構成する韻律構造に関する研究》.2〔言語〕韻律(【略】 pros.).

(語源) ラテン語 'prosōdia' ( 音楽に合わせた歌 ; 'pros-' + 'ōidē' (歌)) に由来する。 参照: ode
scoria
[名詞](複数形: scoriae )
〔地質〕火山岩滓, スコリア。 〔冶金〕鉱滓, からみ。

(語源)中期英語で「不純物, くず」を意味する。ラテン語 'scōria', ギリシャ語 'skōriā'から派生した。 'skōr' 「糞便, くそ」に由来する。)
scotia
[名詞] 〔建築〕 大えぐり,欠き首。スコティア。(古典建築様式の円柱基部の凹形のくりがた)

(語源)ギリシャ語 'skotiā'(影の, 暗い), 'skotos'(暗さ)に由来する。
senopia
[名詞]老齢による近視改善 (高齢者が白内障の初期に水晶体の膨張によって時としてこのような症状をおこす)

(語源) ラテン語 'senex', 'sen-'(old 老年の) + -opia) に由来する。
sthenia
[名詞]〔病理〕体力の状態, 強壮, 亢進。 (参照)asthenia, hyposthenia, myasthenia

(語源) 近代ラテン語 ← ギリシャ語 'sthenos' (strength 強さ) に由来する。
stichomythia
[名詞] 隔行対話《1行おきに書いた対話で, 古代ギリシア劇に用いられた一形式》。

(語源) ギリシャ語 'stikhomūthiā'('stikhos'((詩の)行) + 'mūthos'(話すこと))に由来する。
syringomyelia
[名詞] 〔病理〕脊髄(せきずい)空洞症。

(語源) 近代ラテン語 'sȳringomyelia' ← ギリシャ語 'sūrinx'(脊柱の空洞)+ 'muelos'( marrow(1) 髄 )
taenia
[名詞] 複数形: taeniae, またtaenias
1. (古代ギリシアの)細い髪ひも, ヘアバンド, リボン, はち巻き。
2. (建築) タエニア, 平縁。
3 (解剖) 紐帯, 神経線維の帯など。
4 サナダムシ。 
  "tenia" とも。 

(語源) ラテン語 ← ギリシャ語 'tainiā' (リボン, 条虫)に由来する。
trivia
[名詞]
1 (時に単数扱い)つまらないこと, どうでもよいこと。 (クイズゲームで)ノンセクション, 雑学。 「トリビアル・パスート」というボードゲームのこと。( 参照: trivial )
2 trivium の複数形。(中世の大学の七教養科目中の)三学科 (文法・修辞・論理)。
3 〔ローマ神話〕 "Trivia" トリウィア。ギリシア神話の Hecate のローマ名。

(語源) ラテン語 'trivium' ('tri-'(tri-) + 'via' (道))に由来する。
utopia
[名詞]
1 (しばしば Utopia) ユートピア。 イギリスの思想家トマス・モアが1516年にラテン語で出版した著作「ユートピア」に登場する架空の国家で、現実には決して存在しない理想的な社会として描かれている。
2 理想郷, 理想の国。
3 想像上の理想的な政治・社会体制。

(語源) ギリシャ語 'ou' (not 否) + 'topos' (場所)に由来する。
valonia
バロニア(東地中海に生育するトルコオークの実及び殼斗(かくと)より得られるタンニン。皮をなめしたり, 染料に用いる)。また、 "vallonea" とも。

(語源) イタリア語 'vallonia' ← 近代ギリシャ語 'balánia'('baláni'「どんぐり」の複数形)に由来する。
xenia
[名詞]〔植物〕キセニア。胚乳に受粉の影響が現れる現象。キセニア。

(語源) 近代ラテン語  ← ギリシャ語 'xeniā'(もてなすこと) ← 'xenos' (客, 見知らぬ人) )
xerostomia
[名詞]〔病理〕口内乾燥症《唾液が異常に少ないこと》。

(語源) ギリシャ語 'xēros'(xero- 乾燥した) + ギリシャ語 '-stomos'(口が…の) <'stoma'(口)>) + -ia)
zamia
〔植物〕ザミア, オニソテツ《ソテツ科ザミア属(Zamia)の植物の総称》。

(語源) 近代ラテン語 'Zamia'(ザミア属) ← (nūcēs) azāniae (松かさ(堅果)) の読み違いに由来。ギリシャ語 'azainein' (乾燥させる)から派生したと思われる。


この語根 -ā- から派生した接尾辞
-cy
「性質・状態」(-t,-te,-tic,特に-nt の語幹を持つ形容詞から抽象名詞をつくる)
「行為・行動」, 「階級・身分」(語幹につけられることもある)などを表す抽象名詞を造る

(語源) 中期英語 '-cie' ← 古期フランス語 '-cie', '-tie' ← ラテン語'-cia', '-tia',ギリシャ語 '-kiā', '-keia', '-tiā', '-teia' に由来する。
-ery
次の意味を表す名詞を造る
1. 人の性質, 状態, 身分, 行為 (例:bravery)
2. 職業、技術 (例: fishery)
3. ...製造所, ...店, ...製品 (例: bakery)
4. 人や物の集合, ...団, ...類(例: machinery)
5. (軽蔑的に)...と関係したもの(例:popery ((軽蔑的に)ローマカトリック)
d,t,l,n,sh で終わる弱音節に付くときには -ry となることが多い。

(語源) 中期英語 '-erie' ← 古期フランス語 '-er'+ '-ie' に由来する。 '-erie'の接尾辞を持つ lingerie (ランジェリー) のようにフランス語からの借入語が直接現代英語で使われている例もある。
-ess
1. 女性名詞を造る。
2. 形容詞から抽象名詞を造る。

職業名の女性形を表す "-ess" 語尾の語は, ことさらに性別に注目することで女性蔑視, 性差別と受け取られ, 特にアメリカ英語からは急速に消えつつある。
性別が仕事の中身に関係のない場合には, -er(1)-or のついた中立的な語が広く用いられている。
-ia
1 国名・地名を表す名詞を作る(Australia)
2 病名・病的症状を表す名詞を作る(malaria)
3 状態や質を意味する語を作る
4 動植物名を表す名詞を作る
5 ラテン語起源, またラテン語風名詞の複数語尾
6 由来・関係・所属を表す名詞を作る
7 ギリシア・ローマ時代の祭典名
その他多くのラテン語からの借入語に見られる。
-mony
1 ラテン語系の抽象名詞語尾で「結果・状態・動作」などを表す
ラテン語からの借入語にのみ見られる。
-nasty
(植物) 「傾性」 (外部からの刺激に反応し、一定方向に曲がる植物の運動) という意味の名詞を造る。

(語源) ギリシャ語 'nastos' (下に押された)に由来する。
-opia
視力の状態や視覚器官の障害を表す。

(語源)ギリシャ語 '-ōpiā' ← 'ōps', 'ōp-'(眼)に由来する。
-ry
-ery の異形
-y(1)
1 ラテン語系の抽象名詞語尾で「状態・性質;行為(の結果)」などを表す
2 国名の語尾に用いる
3 特定の集合体を表す
4 特定の店や品物を表す


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