cornucopia  [n. ]

1 《ギ神》Zeusに授乳したヤギの角(その角からは望むままに食べ物,飲み物,果物,花などがあふれ出たといわれ,物の豊かさを象徴する), 豊饒の角
2 円錐形の容器や装飾物
3 (…の)満ちている場所, 宝庫

(語源) 後期ラテン語 'cornūcōpia' からの借入。ラテン語 'cornū cōpiae'('cornū'(horn 角: cornu 参照) + 'cōpiae'('cōpia' の属格語幹,「豊富」))
('cōpia' = co-op-:語根kom + op- )



印欧語根
ker-1 角・頭、または角を持つ動物やそのような(突き出た)形をしたものを表す(corner, hornet, carrotなど)。cheerなどの由来として、頭。
kom 特に(過去)分詞・集合・強調を表す前置詞として、「…の近くに」「…と一緒に」という意味などを持つ印欧語根。
重要な派生語は、enough, 接頭辞co-, com-, contra-を持つ単語(cooperate, complex, contradictなど)。
ゲルマン語の接頭辞ga-, gi-, ge-を持つ語(古英語接頭辞ge-, y-を含む)。
op- 働くこと、多量に生産することを表す(opera(1), operateなど)。
-ā- 抽象名詞や集合名詞形成の接尾辞。 母音oで終わるほとんどの形容詞では女性名詞であることを示す。(英語の接尾辞では-cy, -ery, -y(1), -y(5), -ia, -essに派生)


接頭辞
co- 1. 「一緒に」, 「共同の(で)」, 「共通の」, 「互いに」
2. 「活動の仲間」, 「同僚」, 「部下」, 「助手」
3. 「同じ範囲」, 「程度」
4. 「(特に数学で) ある角度の余角。または「補…」

母音, "h", "gn", "w" の前での com- の異形。現代ではこの原則に関係なく, どの音にも付いて新しい語が造られている。(例: cosponsor)


途中遷移語
cornū ラテン語 角(つの), 端, 尖った先端
cōpia ラテン語 豊富、大量


接尾辞
-ia 1 国名・地名を表す名詞を作る(Australia)
2 病名・病的症状を表す名詞を作る(malaria)
3 状態や質を意味する語を作る
4 動植物名を表す名詞を作る
5 ラテン語起源, またラテン語風名詞の複数語尾
6 由来・関係・所属を表す名詞を作る
7 ギリシア・ローマ時代の祭典名
その他多くのラテン語からの借入語に見られる。

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