dhēs-

宗教的な概念を表す印欧語根。おそらく語根dhē-の拡張。festivalなどの由来として、祝祭。fair(2)はもともと聖人祭の前後に開かれることから。

この語根 dhēs- から派生した単語
Dorothy
[名詞]ドロシー(女の名).ギリシャ語で「神の贈り物」が原義
Oktoberfest
[名詞]
〔ドイツ〕オクトーバーフェスト, 10月祭《ビールを飲んで浮かれ騒ぐ秋祭り》
Theodore
シオドア
1 《男の名;((愛称)) Ted, Teddy》.
2 〜 I テオドロス1世《1175?-1222;ニカイア帝国皇帝(1204-22);コンスタンチノープルが第4回十字軍に陥落後, ニカイヤに亡命政権を樹立した》.

「神からの贈り物」の意のギリシャ語に由来
Tim
[名詞] ティム:男子の名, Timothyの愛称
印欧語根等はTimothy参照
Timothy
1 ティモシー《男の名;((愛称)) Tim》.
2 テモテ《使徒 Paul の弟子;1 Tim. 1:3によれば Ephesus のキリスト教指導者》.
3 テモテへの手紙《新約聖書の一書;第1, 第2の2つがある.

theosをあがめるtīmē意のギリシャ語から
apotheosis
(人を)神に祭ること, 神格化
atheism
神の存在の否定, 反宗教性, 不敬さ, 無神論。theism参照
atheistic
無神論者の
enthusiasm
[名詞]
1 熱中させるもの, (…に対する)熱中, 意気込み, 熱狂。
2 (古) 神がかり, 狂信。

(語源) 後期ラテン語 'enthūsiasmus' ← ギリシャ語 'enthousiasmos' ← 'enthousiazein'(神に触発されて)(en- + 'theos'(神) + '-asmos'(母音の前での '-ismos' (-ism) の異形)
enthusiast
[名詞]
1 (…に)熱心な[熱中している]人, (…)狂, (…)ファン。
2 (物・事に)熱(中)しやすい人。
3 狂信者。
    ( 参照: enthusiasm )
enthusiastic
[形容詞]
熱心な;(…に)熱中している, 夢中である, (物・事に)熱中[没頭]するたちの
fair(2)
縁日, 定期市, 博覧会
fan(2)
ファン, 〜狂. fanaticの短縮形
fanatic
[名詞] 狂信者, マニア, 熱狂的信者

[形容詞] 狂信的な (=fanatical)

[寺」の意のラテン語fānumから
fanatical
狂信的な
fanaticism
[名詞] 狂信, 狂信的行為, 熱狂。参照: fanatic
feast
[名詞]
1 饗宴, 祝宴
2 (主に宗教的な)祝祭, 祭日
3 ((比喩))(…の)ごちそう

[動詞]
大いに楽しむ, ご馳走する, もてなす

中英語feste←古フランス語←俗ラテン語*fēsta←「祭りの、祝の」意のラテン語fēstusから
feria
[名詞] 1 〔教会〕(祝祭や行事のない)平日 2(古代ローマの)宗教的祭日

(語源) 中世ラテン語 'fēria'(平日) ← 後期ラテン語 (祭日/序数をつけて週のどの日かを表すのに使った。) ← ラテン語 'fēriae'(宗教的祭日, 祝日)
fest
[名詞]お祭り;催し.
ドイツ語Festから。印欧語根などはfeastを参照
festal
祝祭の, 祭らしい, 陽気な
festival
[名詞]
1. 祝祭, 祭り, 祭日, 祝日;定期的な記念祭
2. 祝祭シーズン, その催し物
3. (古) お祭り騒ぎ, 供宴

[形容詞]
祝祭の, 祭日の, 祭日らしい, お祭り気分の
festive
お祝いの, 陽気な
festoon
花飾り,懸花装飾
festschrift
[名詞](複 ~・en/ ~s)((時に F-))(教え子などによる)記念論文集。ドイツ語で「祭、祝の著述」が原義。
fete
祭, にぎやかな催し, 祝典, 祝宴, 祭日
fiesta
(南欧・南米のカトリック諸国の宗教上の)祝祭, 聖日
henotheism
[名詞]単一神教, 拝一神論 《多数の神の存在を認めたうえで一神を崇拝する》

(語源) ギリシャ語 'heno-' (one 一つ, 'as one' 一体となって) + ギリシャ語 'theos' (神)に由来する。
monotheism
[名詞]
唯神教[論], 一神教   (cf. theism, polytheism, henotheism)
pantheism
【n.】
汎(はん)神論;((俗用的に))多神教. 参照: theism
pantheon
【n.】
1 (古代ギリシア・ローマの)万神殿;[the P〜] (ローマの)パンテオン《27 B.C.に作られたローマの神々を祭る神殿》.
2 [the 〜](一国の偉人を祭る)殿堂, パンテオン.
3 [集合的に](一国のすべての)神々.
4 [集合的に] 英雄, 大立者, 重要人物.

theo-参照. ギリシャ語で「万物の神」→「その神殿」が原義
polytheism
【n.】
多神論, 多神教(参照: monotheism, theism).
profane
【adj.】
1 不敬な, 神を汚す;下品な.
2 [限定] 世俗的な, 通俗の(secular)(⇔ sacred);〈人が〉教養のない.
3 異教[異端]の.

【v.】
〈神聖なもの〉を汚(けが)す, 冒涜する.
theism
[名詞]
1 有神論。
2 人格神論;一神論。
(cf. polytheism, henotheism, monotheism, pantheism)

(語源)ギリシャ語 ' theos'(神) に由来する。
theobromine
〔薬学〕テオブロミン《コーヒー・茶・カカオなどの植物にある水溶性の白色結晶体アルカロイド;気管支喘息・利尿・狭心症・頭痛の治療に使われる》.

(語源) 近代ラテン語 'Theobrōma' ← (ギリシャ語 'theo-' (神の) + 'brōma' (食べ物) + '-ine' )
theocracy
神権政治, 神権政体, 神政国家
theodicy
〔神学〕神義論, 弁神論《神が善であるならなぜこの世に悪が存在するのかを論じる議論》.

(語源) ギリシャ語 'theo-' (神の) + 'dikē' (秩序, 正義) に由来する。
theological
[形容詞]
1 神学(上)の, 神学的な
2 神意の;聖書に基づく

印欧語根などはtheologyを参照
theology
[名詞]1 [U](特にキリスト教の)神学. 2 [U][C]神学理論[体系].
theophany
〔神学〕神の顕現《神が目に見える姿で自らを現すこと》. 

(語源) ギリシャ語 'theo-' (神の) + 'phainein'(見せる, 示す) に由来する。
tiffany
ティファニー《薄い紗(しゃ)の織物;昔は衣服や装飾用》.


この語根 dhēs- から派生した接頭辞
theo-
「神(々)の」という意味を表す。 ( 異形として "the-" )

(語源) ギリシャ語 'theos' (神) に由来する。


この語根 dhēs- から派生した接尾辞
-fest
「...集会, ...大会」という名詞複合語を造る。

(語源) ドイツ語 'FEST'(祭り)からの借入語 ← 中期高地ドイツ語 'vëst' ← ラテン語 'fēstum (祝祭の)からの借入 (cf. feast)


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