-ule

指小辞。「小さな...」という意味を単語に添える。



印欧語根
-lo- 指小辞を形成する第二の接尾辞。 英語の接尾辞 -ular, -ule, -let, -ling(1), -al(1), -al(2), -ar, -ile(1)に派生。
この接尾辞を持つ語
barbule
[名詞]
1小さなとげ
2〔鳥〕小羽枝(しょううし)《羽枝から生え, 小鉤(しょうこう)やへこみで重なり合っている羽の細かな構造》
capsule
カプセル, 被膜, 莢膜
gallinule
バン類《クイナ科バン属(Gallinula)およびセイケイ属(Porphyrio)の水鳥の総称》, (雌の)アカライチョウ
gemmule
芽球《海綿動物などの越冬用の無性芽》
granule
[名詞]
1. 細粒, 顆粒, 小球。
2. 微粒子, 小胞子。
3. 《地質学》細礫(さいれき)。

(語源) 後期ラテン語 'grānulum' ( ラテン語 'grānum'(穀物、穀粒)の指小辞 ) に由来する。
ligule
葉舌(ようぜつ), 小舌《葉と葉鞘(ようしよう)の交わるところに見られる膜》, 舌状弁《ヒナギクの舌状花などの花冠》
module
[名詞]
1 測定基準[単位].
2 〔建築〕モジュール《設計の基準寸法》;(家具などの)組立てユニット, 規格化部品.
3 〔電子工学・コンピュータ〕モジュール《規格化した寸法で作られた回路部品;ある機能を持つ小規模回路[プログラム]》.
4 〔数学〕加群《スカラー倍の定義された加法群;スカラーは環をなす》
5〔宇宙工学〕モジュール《宇宙船の一部を成し, 特定の機能を有する構成区画》
6((主に英))モジュール《大学の履習の単位;たとえば10週間の授業を1モジュールとする, など》;短期実業科課程.
noctule
【n.】
〔動〕ユーラシアヤマコウモリ(Nyctalus noctula)《ヒナコウモリ科ヤマコウモリ属の昆虫を食べる赤茶色の比較的大きなコウモリ》.
nodule
【n.】
1 小さな節[こぶ].
2〔植〕小結節, 根粒(root 〜).
3 小塊, 塊.
4〔鉱物・地質〕団塊(concretion).
5〔解剖〕小結節.
ovule
[名詞]
〔植〕胚珠(はいしゅ);〔生物〕受精していない卵
pinnule
【n.】
1〔植〕(シダなどの裂け目の入った羽状複葉(pinna)の)小羽片.
2〔動〕羽枝, 羽片《ウミユリの腕のような側生の羽状の部分》.
plumule
【n.】
1〔植〕幼芽.
2〔鳥〕綿羽(down(2) feather)(cf. plumage).
pustule
【n.】
1〔病理〕膿疱(のうほう).
2 吹き出物;〔植・動〕いぼ.
schedule
[名詞]
スケジュール, 計画, 予定(表), 定期航空路, 一覧表, 付属明細書
[動詞]
…の表[予定表, 時間表]を作る, ((しばしば受身))〈行事・計画などを〉(ある期日・時間に)予定する

「羊皮紙の一片、紙きれ」の意の中英語sedule←古フランス語cedule←指小辞形の後期ラテン語schedula←「パピルスの紙切れ」の意のラテン語scidaskhida, skhedē。おそらく「裂く、割る」意のギリシャ語でschizo-の語源であるskhizeinとも近似。
valvule
小型弁;弁状のパーツ.


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