sem-1

「…といっしょに」「一つになって」など、1の意を表す印欧語根。重要な派生語は、same, simple, someなど。

この語根 sem-1 から派生した単語
Amazon
[名詞]
1 アマゾン川
2 アマゾン (1)《ギリシャ神話》黒海沿岸に住んでいたとされる勇猛な女人族 (2)南米の伝説上の女武人族
3 女傑

「共に戦う者、戦士」という意のイラン語→ギリシャ語
Homoiousian
類似本質論者, ホモイウシオス派 <4世紀に, イエス キリスト(子)は神(父)と本質的に似ているが同一ではないと主張した>

(語源) ギリシャ語 'homoiousios' ('homoio-'(類似の) + 'ousiā' (実体) + -an(1)
Sankhya
シャンキヤ学派
Sanskrit
サンスクリット, 古サンスクリット
acolyte
[名詞]
1〔カトリック〕祭壇奉仕者, 侍者, ミサ答え
2((文))助手;見習, 初心者
anacoluthon
[名詞]
〔言語〕破格文
anomalous
変則の, 異例の, 例外の
anomaly
変則, 例外, 異例
assemble
(ある目的で)〈人を〉集める, 集合させる, 召集する
assembly
[名詞](特定の目的のための)集会,会議,議会,(機器の)組立部品;[U]組立(作業),《コンピュータ》アセンブリ:言語プログラムからそれに対応する機械語プログラムを作り出すこと
assemble の名詞
assimilate
吸収する, 同化する, (徐々に)理解する, 似せる, 似てくる, 消化する, 類似させる
awesome
[形容詞]
1.畏敬いけい[畏怖]の念を起こさせる;恐ろしい
2.((米略式))すばらしい, 最高の[な]
印欧語根等はawe参照
bonze
[名詞]
〔ポルトガル語 bonzo(仏僧)より.日本語「坊主」からか〕(仏教の)僧, 坊主
cumbersome
扱いにくい, 邪魔な, 厄介な
diadelphous
〈雄蘂(ずい)が〉2体の, 〈花が〉2体雄蘂の

「兄弟」の意のギリシャ語adelphosから
dissemble
〜の振りをする, 隠す, 偽る, 見ない振りをする, 装う, 無視する。
「同じでない、違う」という意の古フランス語dessembler→中英語に由来
dissimulate
〈感情などを〉偽る, …のふりをする, 真意を隠す.(⇔simulate
ensemble
《服飾》アンサンブル, 全体(的効果), 共演者団, 合唱団, 合奏団, 集合, 全合奏[合唱], 全体の趣, 婦人服のひと揃い
facsimile
[名詞]
1 複製, 複写, 模写
2 [U]((形式))ファクシミリ, ファックス(⇒fax);[C]ファックス画像, 電送写真

[形容詞]
複製[複写, 模写]の;模写電送の
frolicsome
[形容詞](主に文)陽気な, 浮かれ気分の, はしゃいではね回る。 frolic (はしゃぐ, お祭り騒ぎ) + -some(1)
fulsome
飽き飽きする, 鼻につく, 度を超した, あくどい, しつこい, お世辞たらたらの
gruesome
恐ろしい, ゾッとする, 身の毛のよだつ, つらい
hamadryad
ハマドリュアデス《木の精》
handsome
[形容詞]
1〈人が〉顔立ちが美しい, りっぱな, 堂々とした, ぱりっとした, ハンサムな. ▼女性にも用いる
2(形・姿・色などが)均整のとれた, 堂々とした, 配合のよい, みごとな
3(数量的に)相当の, 十分な;気前のよい
4 親切な, 手厚い, 惜しみない, 寛大な
5 ((米))〈人・行為などが〉器用な, じょうずな;品のある

「器用な、便利な」という意の中英語handsomから。hand参照
haploid
〈染色体が〉半数体の(細胞, 生物), 単相細胞から成る
haplorrhine
[名詞]直鼻猿亜目。(↔strepsirrhine) メガネザル、新世界サル、旧世界サル、類人猿を含み、上唇と鼻の間が乾いているのが特徴。

ギリシャ語の「一つの、単純な」haploos, haplous + 「鼻」rhīs, rhīn-に由来。
hecatomb
(古代ギリシア・ローマの)牛100頭のいけにえ, 大虐殺
hendecasyllabic
[形容詞][名詞]11音節の詩行(の)

[ギリシャ語の「1」henと「10」deka →「11」の意の接頭辞 hendec(a)-] + syllable 参照
hendiadys
二詞一意《and などで結ばれた2つの言葉が1つの意味を表す》

「1(つのもの)」の意のhenと「2(つのもの)」の意ギリシャ語duoinから. dia-参照
henotheism
[名詞]単一神教, 拝一神論 《多数の神の存在を認めたうえで一神を崇拝する》

(語源) ギリシャ語 'heno-' (one 一つ, 'as one' 一体となって) + ギリシャ語 'theos' (神)に由来する。
heterodox
異端の
heteroecious
異種寄生の《成育段階によって寄生先を変える》
heterogeneous
異質の, 異種の, 異性の, 異成分から成る, 異類の, 不均質の
heteroglossia
[名詞]異書語法, 言語的多様性, 異言語混淆性。
ロシアの言語学者M.バフチンの造語の訳で、同じ一つの言語を取ってもその社会の中で方言、階級、性別など様々な要因による多様性とそこから矛盾する見解が存在すること。
heterokont
[名詞]黄色植物。 (=stramenopile). 一組の鞭(べん)毛を持つが片方はブラシのように伸びている。ギリシャ語の「いろいろな」+「舟ざお、突き棒」が原義。
heteronymous
同形異音異義語の, 〈1対のものが〉異名の, (意味的に)対立する関係にある, 見ている方向と反対側に出現する
homeostasis
[名詞] (生物) ホメオスタシス, 恒常性, 定常性 (体内の安定を保とうとする傾向)
homily
くどい小言, 訓戒, 説教
homogeneous
均一の, 均質の, 等質の, 同質の, 同種の, 同性の
homogenized
[動詞]
1 〈異質な要素を含むものを〉同質[均質]にする.2 〈ミルク・クリームなどを〉(混合して)均質化する
homologous
[形容詞]
1〈位置・構造・性質などが〉一致[相応]する
2 《生物》相同の,相同(器官)の 
3 《化学》同族の
4 《免疫学》(細菌と免疫血清との関係が)同一源の 

(語源) ギリシャ語 'homologos' (一致している) ← 'homo-' (同一の) + 'logos' (言葉) に由来する。
homolographic
等積の, 縮小率が同一, ホモログラフの 

(語源) ギリシャ語 'homalos' (均一な) + 'graphikos' (文書)
homonym
同音異義語
homonymous
あいまいな, 同音異義語の, 同義の, 同名の
hyphen
ハイフン《- 符号;句読符号の1つ, あるいは, つづり字上の工夫のための便宜符号》
irksome
【adj.】
〔人に〕面倒な(annoying)〔on, upon〕;あきあきする, 退屈な(dull, boring, infuriating);いらいらさせる(irritating).
kalanchoe
[名詞]《植物》カランコエ:熱帯産の多肉植物. 「一緒」の意のサンスクリット語sangha→中国語[「仏教の僧院」+「快楽園」+「野菜」]→新ラテン語に由来
lissome
柔軟な, しなやかな, 敏捷な. 印欧語根等はlithe参照
meddlesome
【adj.】
おせっかいな, 干渉好きな(interfering), よけいな世話をやく.
monadelphous
【adj.】〔植〕
1〈雄ずいが〉単体の.
2〈花が〉単体雄ずいを持つ.

「兄弟」の意のギリシャ語adelphosから
noisome
【adj.】[通例限定]((文))
1 有害な, 健康に悪い(noxious).
2 臭い;〈人・物が〉いやな, 不快な, うるさい.

annoy参照
resemblance
類似, 似ていること〔between, to, in〕
resemble
〜と共通点がある, 〜に似ている, 〜に生き写しである
sambal
サンバル《唐辛子その他のスパイスに果物・野菜・ココナッツ・肉・魚を加えた南アジア起源の薬味・調味料;米料理やカレーに添える》
same
同じ, 同一の, 変わらない。 印欧語根には、ひとつ、ひとつとして、という意味がある。ここから古スカンジナビア語には、同じ一つのものとして、ということから、同じという意味に派生した。ここから英語にも、同じ、という意味のまま派生した。
samhita
サンヒター. 聖典(Veda)の韻律の部分からなる聖歌集のひとつを指す
samizdat
(ソ連の)地下出版(物)

「(国家の出版物に対し)自己の出版(外部に与える)物)が原義
samovar
サモワール《お茶用湯沸し器》
samsara
輪廻転生(りんねてんしょう), 輪廻,俗界, 六道三界
sandhi
[名詞][U][C]《言語学》連声(れんじょう), サンディ:形態素の音形が音素的環境によって変化すること. 「集めた物」の意のサンスクリット語から
sangha
[名詞]
《仏教》僧団(僧、尼僧、修行僧、平信徒も含む)。
サンスクリット語で「一緒に、互いに」+「打ちつける」→「集団、共同体」に由来
sannyasi
遊行者・出家者
seem
〜と思われる, 〜のようだ, 〜らしい
seemingly
[副詞]
((しばしば文修飾))一見したところ, 外見から判断すると, うわべは

印欧語根などはseemを参照
seemly
[形容詞]((古風))
1 〈言動などが〉上品な, きちんとした, きれいな, 美しい
2 ふさわしい, 時宜にかなった
selfsame
[形容詞]((限定))((the [this, that, these, those] ~))まったく同じ, 同一の

印欧語根などはself, sameを参照
semblance
上辺, 外観, 外見, 見せかけ, 類似
sempervivum
[名詞]《植物》センペルビブム(ベンケイソウ科センペルビブム属の多肉植物の総称)。バンダイソウ(万代草)(houseleek)。

sempre参照
sempiternal
((主に詩))永遠の

印欧語根などはsempre, eternalを参照
semplice
[イタリア語]《音楽》センプリーチェ, 単純な, 純粋な;単音の
sempre
常に, 絶えず

ラテン語semperから
similar
よく似た, 同じように, 同様の, 類似の, 類似した
フランス語similaire←「類似の」意のラテン語similisから
similarity
類似, 相似

印欧語根等はsimilar参照
simile
直喩
simple
簡単な, 単純な, 容易な
simplex
【adj.】
単純な, 単一の(⇔ complex);〔通信〕単信の.

【n.】
〔数学〕単体《曲面を三角形で分割するときの三角形;またこれを多次元に拡張したもの》;〔言語〕単純語.
simplicity
単純, 簡単, 容易, 平易, 簡素, 質素, 純真
simplify
[動詞]…を単純にする; 簡単[平易]にする; 簡素化する

印欧語根等はsimple参照
simplistic
過度に[極度に]単純化した, 簡単に割り切り過ぎた
simply
簡単に, 分かり易く, 質素に
simulate
〜をまねる, 〜の振りをする, 擬態する, シミュレートする
ラテン語similāre, simulāt-「類似の」意のsimilisから
simulated
[adj.]
まねた, らしく見せた, 偽りの, 擬態の, 似せた, 模擬の, 模造の

[v.]
simulateの過去形、過去分詞形
印欧語根などについてはsimulateを参照
simulation
[名詞]
1 まねること;ふりをすること;みせかけ;〔…の〕仮想現実〔of〕.
2 〔生物〕擬態.
3 〔コンピュータ〕シミュレーション, 模擬実験.
4 〔精神医学〕詐病(さびょう), 仮病.
5 模造品.

印欧語根などはsimilar, simulateを参照
simulator
[名詞]
1 まねをする人[物].
2 シミュレーター, 模擬実験[操縦]装置.

印欧語根などはsimilar, simulateを参照
simultaneous
同時に起こる, 同時の

「同時に」という意のラテン語simulから
simultaneously
一斉に, 同時に

印欧語根などはsimultaneousを参照
sincere
正直な, 誠実な, 偽りのない, 真剣な

同一に(完全な形で)成長したものが原義。ラテン語sincērusから
sincerely
[副詞]
心から, 真心こめて

sincere参照
sincerity
誠実, 正直, 偽りのないこと, 率直さ
single
[形容詞]たった一つの, たった一人の, 単独の, 一人間の, 一人用の, 独身の, 片道の, 共通の

[動詞]…を選び出す, 《野球》シングルヒットを打つ

[名詞]1人, 1個, 1人用の部屋[ベッド], ((通例~s))独身者, ((英))片道切符, 《野球》単打, ((~s))((単数扱い))(テニスなどの)シングルス

[副詞]1人で, 単独に
singular
一つだけの, 唯一の, 《文法》単数の
some
いくつかの, いくらかの
somebody
誰か, 重要人物, 大物, 一角の人物
some, body参照
somehow
[副詞]
1 なんとかして, ともかくも
2 どういうわけか, どうしたものか

印欧語根等はsome,how参照
someone
somebodyより形式ばった語
[代名詞] ある人, だれか
[名詞]だれか, 名のわからない人
some,one 参照
sometimes
[副詞]ときどき, 時おり, 時たま
some, time参照
somewhat
[副詞] いくらか, いくぶん, 少々, ある程度
[名詞] 多少, いくぶん(の…)
somewhere
ある時, およそ, どこかに, 何時か
threesome
[形容詞]1. 3つからなる, 3重の(threefold). 2. 3人でする.

[名詞]1 ((略式))3人[3つ]組;3人競技;3人で行う性交. 2 《ゴルフ》スリーサム:1人が2人を相手とする試合.

印欧語根等はthree,some参照
tiresome
飽き飽きする, 嫌な, うんざりする, 退屈な, 気骨が折れる
troublesome
面倒な, 厄介な, 煩わしい, 困難な, 迷惑な, うるさい, 手数がかかる
unseemly
[形容詞] ((形式))〈行為が〉品の悪い, 不体裁な;不適当[不穏当]な;時[所]を得ない

[副詞] ((まれ))下品に, 見苦しく;不適当に
venturesome
向こう見ずな, 危険な, 大胆な, 冒険好きな, 冒険的な
verisimilar
((文))真実[本当]らしい, ありそうな.
verisimilitude
ありそうなこと, 真実らしさ, 本当らしさ, 迫真性
wholesome
健康そうな, 体に良い, 健康によい, 健康的な, 健全な
winsome
愛きょうのある, 陽気な


この語根 sem-1 から派生した接頭辞
hecto-
「100」, 「多くの」という意味を表す。《◆母音の前では 'hect-' 》

(語源) ギリシャ語 'hekaton' (百)に由来する。('hem-katon' one-hundred)
hetero-
「他の」, 「異なった」, 「異常な」という意味を表す。  《◆母音の前では 'heter-'  》

(語源) ギリシャ語 'heteros' ("one of two" 他の) に由来する。
homeo-
「類似の」, 「同種の」という意味を表す。 (異形として 'homoio-' , 'homoeo-' も)

(語源) ギリシャ語 'homos' (同じ) に由来する。
homo-
「同一(の)」, 「似た」という意味を表す。 (通例ギリシア語系の語に用いる) 《◆母音の前では 'hom-' 》

(語源) ギリシャ語 'homos' (同じ) に由来する。


この語根 sem-1 から派生した接尾辞
-some(1)
「…に適している, …の傾向がある, …を生じる」の意味の形容詞を造る。

(語源) 中期英語'-som' ← 古期英語 'sum' (...のような)に由来する。
-some(2)
数詞に付いて(特に人の)群を表す名詞を造る

(語源) 中期英語'-sum' ← 古期英語 'sum' (some いくらかの)に由来する。


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