nek-1

死、傷つけることを表す(nuisance, innocentなど)。nectarは「死に打ち勝つ神の飲み物」から。

この語根 nek-1 から派生した単語
innocent
【adj.】(more 型;時に -er 型)
1〈人・言動などが〉無邪気な, 天真爛(らん)漫な;お人よしの;無害な, 悪気[悪意]のない;率直な.
2 (比較変化なし)〈人が〉無罪の, 潔白の(⇔guilty);法的責任のない, 巻き添えを食った(だけの);[S is 〜 of O]〈人が〉〈罪〉を犯していない.
3 (比較変化なし) 〈人が〉無知の, 無経験の;疎(うと)い;[叙述]〔…を〕知らない, 〔…に〕気付いていない〔of〕.
4 (比較変化なし)[叙述]((略式))〔…が〕ない, 欠如した〔of〕.
5〔医学〕〈腫瘍(しゅよう)などが〉悪性でない, 良性の, がん性でない.

【n.】
1 無邪気な人, 子供;世間知らず, ((まれ))お人よし, おめでたい[ばかな]人.
2 潔白な人;巻き添えを食った人.
3〔植〕[通例 〜s;単数扱い] トキワナズナ(bluet).
4 [the Innocents]〔新約〕無辜聖嬰児(むこせいえいじ)《イエスの生誕を恐れた Herod 王が命じて殺した嬰児》.
innocuous
【adj.】
1〈薬・ヘビなどが〉無毒の, 無害な(innoxious)(⇔ poisonous).
2〈言動が〉害のない(⇔ harmful);〈人が〉危害を加えない;退屈な.
internecine
【adj.】[限定]
1 共食いの, 共倒れの;内輪もめの.
2 多数の死者を出す, 血なまぐさい.
necromancy
【名】((文))
1 降霊術, 占い.
2 (悪魔による)魔術, 魔法(evil magic).
necropolis
【名】
((文))(古代都市の)埋葬地, 古墳;(一般に)共同墓地(cemetery).
necrosis
【名】
〔医学〕壊死(えし), 脱疽(だっそ);〔植物病理〕ネクローシス, 頽壊(たいかい)《漸進的な腐朽》.
nectar
【名】
1)〔ギリシア神話・ローマ神話〕ネクタル《神々の飲む不老長寿の酒;cf. ambrosia》.
2)(絞ったままの)果汁;[おどけて] おいしい飲み物, [比喩的に] 甘露(かんろ).
3)〔植〕(花の)蜜(みつ).
4)楽しい歓迎すべきもの.
5)((主に米))ミックスジュース.

ギリシャ語で「(死を克服する)神々の酒」が原義
nectarine
【名】
〔植〕ネクタリン, ズバイモモ(Prunus persica var. necipersica)《果実に毛のないモモ(peach)の1品種》;その実.
印欧語根等はnectar参照

(語源) ラテン語 ← ギリシャ語 'nektar'(不老不死の酒。 'necrós' (死体)+-tar (打ち勝つ)+ -ine(1)(のような))に由来する。 「ネクターのような」という形容詞を名詞として転用している。
nocent
【adj.】
1 有害な(harmful).
2 有罪の(guilty).
nocuous
【adj.】
((まれ))有害[毒]な.
noxious
【adj.】
1〈気体・物質などが〉〔…に〕有害な, 健康に悪い(harmful)〔to〕.
2 退廃的な, 不健全な.
3 不快な, いやな.
nuisance
【n.】
1 迷惑になること, 迷惑行為;〔法律〕(不法)生活妨害.
2 [a 〜]〔…にとって〕いやな[はた迷惑な]人[物];神経をいらいらさせる人[物]〔to〕
obnoxious
嫌な, 気に障る, 嫌いな, 不快な, 不愉快な, 憎らしい
pernicious
【adj.】
〔…にとって〕ひどく有害な(harmful);致命的な(fatal);((まれ))邪悪な;悪意のある, 意地の悪い〔to〕


この語根 nek-1 から派生した接頭辞
necro-
1 「死体, 屍」
2 「死」
と言う意味を表す。

《 ◆ 母音の前では "necr-" 》

(語源) ギリシャ語 'nekros' (屍) に由来する。


【戻る】
【TOP】