ed-

噛むことを表し、転じて食べることを表す(eatなど)。

この語根 ed- から派生した単語
Jotun
[名詞]北欧神話のヨートゥン。神の敵である巨人族の一つ。
おそらく「人を食う巨人、大食漢」という意味のゲルマン語に由来し、古ノース語で「巨人」が原義。
Samoyed
[名詞]1 サモエード族(の一人)(ウラル・アルタイ系諸種族);[U]サモエード語. 2サモエード犬.
(ロシア語で「サモ」と「エード」の言葉の意味の組み合わせは、自己+食べる者 と連想され、つまり「人肉を食べる人」という差別的な意味を含み、20世紀に入りこの呼称に代わり「ネネッツ族」と呼ばれるようになった。
samo-(自己)+-ed(食べる))
alfalfa
[名詞]ムラサキウマゴヤシ, アルファルファ:米国では牧草用.アラビア語→スペイン語「馬の飼い葉, まぐさ」が原義
anodyne
[名詞]鎮痛剤, 鎮静剤;((形式))(感情などを)和らげるもの,痛み止めの.

[形容詞] 鎮痛[鎮静]作用をする. 

(語源) ラテン語'anōdynus' ←  ギリシャ語 'anōdunos', (痛みからの解放) に由来する。(接頭辞 an- (= a-1 「ない」) + "odunē" (痛み))
comedo
[名詞]
〔医学〕面皰(めんぽう), 吹出物, にきび
ラテン語の 'comedō' (大食漢) ('comedere' 食べ尽くす)  に由来する。(にきびの先から出る膿をworm(ミミズとかウジ)になぞらえて、そのウジが人のからだを喰うという連想から発生した語) ('com-'(強意の接頭辞) + 'edere'(to eat 食べる))
comestible
食料品
eat
食べる
edacious
食欲旺盛な, 大食の
edacity
[名詞] 過食, 大食;食欲 

ラテン語 'edāx', 'edāc-' ← 'edere'(to eat 食べる)に由来する。
edible
食用になる, 食べられる
escarole
[名詞] サラダなどに使う エンダイブ(フランス語ではチコリ),和名はキクヂシャ。

古期フランス語 'scariole' 後期ラテン語 'ēscāriola' (チコリー)に由来する。ラテン語 'ēscārius'(食物に関すること)← 'ēsca'(食物) ← 'edere', 'ēs-' (食べる)から派生した。
esculent
食用になる(物)《特に野菜》
esurient
飢えている, 貪欲な
etch
食刻する
frass
[名詞] (木に穴をあける虫の残す)粉くず, (幼虫の)糞粒

「貪り食う」意の古高地ドイツ語 frezzan ← ゲルマン語の複合語 ( *fra-etan (completely<完全に> + to eat up<食べ尽くす>)に由来する
fret(1)
[動詞」
1. いらいらする(させる), 気に病む
2. 浸食する、蝕む

[名詞]
1. いらだち, 焦燥
2. 腐食, 浸食;蝕むこと

「貪り食う」意の古英語 fretan ← ゲルマン語の複合語 *fra-etan (completely<完全に> + to eat up<食べ尽くす>)に由来する
obese
でっぷり肥えた, でぶの, 肥満体の
obesity
[名詞][U](病的な)肥満

印欧語根等はobese参照
ort(1)
[名詞]
((古・方言))[通例 〜s] 残飯;くず。おそらく中蘭語で「動物の食べ残したもの」が原義
pleurodynia
[名詞]〔病理〕胸膜痛, 肋間(ろっかん)筋の痛み, 肋間神経痛.

新ラテン語 'PLEUR(O)-' (側腹(side), 肋膜(pleura)の の意味の接頭辞) + ギリシャ語 'odunē'(痛み))から派生した. odunē(痛み)は 印欧語根ed- に接頭辞がついた形態である*ed-un-ā に遡ると考えられる。
prandial
[形容詞]食事の, (特に)正餐せいさんの

ラテン語の複合語 'prandium'(遅い朝食)に由来する。 印欧語根 '*prām- + (e)d + -yo-' に遡ると考えられる。'*prām-'(最初の)は 印欧語根 'per' の異形。


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