ak-

Sharp. 鋭いこと、とがったこと、すっぱいことを表す。派生語はedge, acute, acid, oxygenなど

この語根 ak- から派生した単語
acerate
[形容詞]
=→acerose
acerbate
[動詞]
1…をすっぱくする
2…をいらだたせる

[形容詞]
苦々しい, いらだった
acerbic
[形容詞]
1((古))すっぱい, 渋い
2〈人・言葉・態度などが〉厳しい, 鋭い
acerbity
[名詞]
苦味, 酸味, 渋さ;辛辣(しんらつ)さ, 厳しさ;辛辣な言葉[行為]
acerose
[形容詞]
(松葉のように)針状の;もみ殻に似た;もみ殻のまざった
acetabulum
[名詞]
1〔解剖〕寛骨臼《大腿骨の上部と接する腸骨のカップ状のくぼみ》
2〔動〕(サナダムシ・ヒル・頭足類の軟体動物の)強力な吸盤
3〔昆虫〕(昆虫の脚部と胴体をつなぐ)胸部の凹み, 関接陥
acetic
酢の, すっぱい
acetum
[名詞]
1酢
2〔薬学〕うすい酢酸を含む溶剤
acicula
[名詞] (複: -lae )
針状の部分。とげ, 剛毛, 針状結晶。
acid
[名詞]
1 《化学》酸
2 酸性物, すっぱい物
3 きびしい[しんらつな]意見[記事など]
4 [U]((俗))LSD, アシッド

[形容詞]
1(自然に)すっぱい, 酸味のある
2〔化学〕酸の, 酸性の
3〈態度・言葉・性格などが〉気難しい, 意地の悪い;辛辣(しんらつ)な 

(語源) ラテン語 'acidus'(酸っぱい) ← 'acēre' (酸っぱくする)に由来する。
acidanthera
[名詞]
〔植〕アシダンテラ《アフリカ産アヤメ科アシダンテラ属(Acidanthera)の植物の総称;白と赤, または白と紫の上品な管状の花を咲かせる;香りが良く, 多くは鉢植えで観賞用植物として栽培されることが多い》
acidulous
[形容詞]
1酸味のある, 少しすっぱい
2〈言葉・態度などが〉少々厳しい, 辛辣な

印欧語根等はacid参照
acme
[the 〜]絶頂, 極点, 極致, 全盛期〔of 〕
acne
ざ瘡(ざそう)《にきび(pimple)などの皮膚病》
acrid
[形容詞]
1〈味・においなどが〉ぴりっとする, 刺すような(pungent);苦い, ひどくからい
2〈気質・言葉などが〉きつい, とげとげしい, 辛辣(しんらつ)な

(語源) ラテン語 'ācer'(鋭い)に由来する。
acrimonious
[形容詞]
1きつい, 辛辣(しんらつ)な, とげとげしい;〈議論などが〉激した
2((古))〈味などが〉ぴりぴり刺激する, からい
acrimony
(言葉_態度などの)激しさ, 厳しさ, しんらつさ
acrobat
[名詞]
1曲芸師, 軽業師
2大胆な人;意見や主義をころころ変える人, 御都合主義者 。

(語源) ギリシャ語 'akróbatos' ('akro-' 鋭い所 + 'baínein' 行く + '-tos' 過去分詞語尾 = 高所を行くこと )
acromegaly
[名詞]
〔病理〕先端巨大症《頭・手足が肥大する》
acromelic
[形容詞]
肢端の
acromion
[名詞]
〔解剖〕肩峰突起, 肩先《肩甲骨の外側から突起する肩の突端》
acronym
[名詞] 頭字語:例えば NATO (North Atlantic Treaty Organization  北大西洋条約機構).

(語源) acro- + -onym
acropolis
[名詞]
(都市)〕(古代ギリシア都市の)要塞(ようさい), 城砦(じょうさい);[the A〜](アテネの)アクロポリス
「高所の都市、要塞」が原義
acrostic
[名詞]
アクロスティック《各行初め[中, 終り]の文字をつづるとある語になる遊戯詩・折句》
acrotomophilia
[名詞]〔精神医学〕身体欠損性愛
acrylic
[名詞]アクリル(樹脂, 繊維)

[形容詞]《化学》アクリル酸の;アクリル系[性]の

印欧語根等はacrid参照
acuity
(針などの先端の)鋭さ, (感覚・才知の)鋭さ
aculeate
[形容詞]
1先のとがった, 鋭利な
2〔植〕とげのある;〔昆虫〕刺針のある

[名詞]
〔昆虫〕有針類《細腰亜目に属する昆虫で産卵管の変化した針を持つ;ハチ・アリなど》
acumen
鋭さ, 眼識, 明敏
acupuncture
[名詞]
鍼(はり)療法;鍼術(しんじゅつ)

[動詞]
…に鍼療法を施す

印欧語根等はpuncture参照
acute
(角の)鋭い, 先のとがった
aglet
[名詞]
1(靴ひもやリボンの先についた)ひも先金具
2装飾用ペンダント
ague
[名詞]
1((古))〔病理〕マラリア熱, おこり
2悪寒(おかん)
amphioxus
[名詞]
〔動〕ナメクジウオ《原索動物門ナメクジウオ属などの数種の海産動物》
anaconda
[名詞]アナコンダ(南米産の水辺に棲む大蛇);(一般に)無毒の大蛇のことをいう。獲物に巻き付き圧死させて餌とする。
"ana"の語源はサンスクリット語で「稲妻」。"conda"はサンスクリット語の「肩」の意から「幹」の意に派生した。
awn(1)
[名詞]
1〔植〕(麦などの)ノギ(芒)
2ノギに似た剛毛
capric acid
[名詞]
〔化学〕カプリン酸《◆decanoic acid の別称》
caproic acid
[名詞]
〔化学〕カプロン酸《◆hexanoic acid の別称》
carvacrol
[名詞]
〔化学〕カルバクロール((CH3)2CHC6H3(CH3)(OH))《シソ科の精油成分として得られる, 室温で液体のフェノール誘導体;殺虫剤・殺菌剤用》
cute
[形容詞]
1 (小さくて)かわいらしい, 可憐な
2 ((米))機敏な, 抜け目ない, はしっこい
3 ((米))気どった, きざな

[副詞]
((略式))かわいらしく, すてきに

もとはacuteの短縮形なので印欧語根等はacute参照
deoxyribonucleic acid
デオキシリボ核酸(略称DNA)
印欧語根等はoxygen, nucleus, acid参照
dioxide
[名詞]《化学》二酸化物
印欧語根等はoxide参照
eager(1)
熱望している, 切望している, しきりに〜したがっている, 〜しようと必死になっている, 〜しようと気ばかり焦っている, 熱心な, 熱意にあふれて, やる気が十分である, 食指が動く, 躍起になって
ear(2)
edge
[n.]
辺, 刃先

[v.]
じりじりと追いやる, じわじわと進む

egg(2)
…を扇動する, かり立てる, 〈人〉を扇動して[そそのかして]〔…〕させる
eglantine
エグランタイン, ノバラ
eicosapentaenoic acid
(エ)イコサペンタエン酸《脂肪酸の一種;血液をさらさらにする酵素で血栓予防に効果がある;【略】 EPA》
erucic acid
[名詞]エルカ酸(CH3(CH2)7CH=CH(CH2)11COOH)《ナタネ油やカラシ油から採れる固体の脂肪酸》
ester
エステル《酸とアルコールの反応によって生じる化合物》
exacerbate
悪化させる, 激化させる, 怒らせる, 憤激させる
fumaric acid
フマル酸(HCOOCH=CHCOOH)《合成樹脂の原料》.印欧語根等はacid参照
glutamic acid
[名詞][U]《化学》グルタミン酸
印欧語根等はgluten, acid参照
hamerkop
[名詞]《鳥》シュモクドリ hammerheadともいう.
hammer
[名詞]
1 金づち, ハンマー.
2 (形・機能が)ハンマーに似たもの.
3 (銃の)撃鉄.
4 《解剖学》槌骨(ついこつ).

[動詞]
くぎで打ちつけて組み立てる, (〜を)槌で打つ, たたき込む, 繰り返して強調する, 《野球》〜に圧勝する
hammerhead
[名詞]
1 ハンマーの頭
2《魚》シロシュモクザメ
3《鳥》シュモクドリ(hamerkop)
4 ウマヅラコウモリ

印欧語根等はhammer, head参照
heaven
至上の幸福, 神, 天, 天国
heavenly
[形容詞]
1 ((古風))天国のような;喜びに満ちた;美しい;((略式))すばらしい, 魅力的な
2 ((限定))天の, 空の;天国の
3 ((文))こうごうしい, この世のものではない

印欧語根などはheavenを参照
linoleic acid
リノール酸(C17H31COOH)《綿実油・大豆油などにグリセリドとして存在する不飽和脂肪酸;ペイントの溶剤として用いられる》
印欧語根等はacid参照
malic acid
【n.】
〔化学〕リンゴ酸. 印欧語根等はacid参照
mediocre
【adj.】
良くも悪くもない, 並の;二流の(second-rate), 劣った.
「山の中腹」という意味のラテン語に由来
muramic acid
【n.】
〔化学〕ムラミン酸. 印欧語根等はacid参照
nonanoic acid
【n.】
〔化学〕ノナン酸

印欧語根等はacid参照
oxalis
[名詞]
〔植〕カタバミ(酢漿草)《カタバミ科カタバミ属の草本の総称》。酸味がある。
oxide
[名詞][C][U]《化学》酸化物.[oxygen + (ac)ide → acid]から
印欧語根等はoxygen, acid参照
oxygen
酸素
oxytone
[形容詞]
[名詞]
(ギリシア語で)最後の音節に鋭いアクセントのある(語), オクシトーン
印欧語根等はtone参照
oxyuriasis
[名詞]
〔病理〕蟯虫(ぎょうちゅう)症. pinwormともいう. 「とがった尾を持つ」(寄生虫)という意味のギリシャ語→ラテン語
paragon
【n.】
1 模範, 典型, 手本(perfect model);(悪の)権化(ごんげ).
2
a 100カラット以上の無傷のダイヤ.
b 完全円形の特大真珠.
3〔印刷〕パラゴン《欧文活字の大きさを示す古い表現;約20ポイントに相当》.

【v.】
((古))…を〔…と〕比較する〔with〕;…に匹敵する;…を凌駕(りょうが)する(surpass);…を模範[手本]とする.

原義の「砥石と並んで」→比較のための石→試金石→標準
paroxysm
【n.】
1〔病理〕
a (病気の一過性の)発作(sudden attack).
b けいれん(spasm), ひきつけ(fit).
2 (笑い・怒りなどの)激発.
pteroylglutamic acid
[名詞]《生化学》プテロイグルタミン酸, 葉酸(=folic acid)。pteridineから得られるpterin(アミノ酸amino acid)が蝶の羽で初めて確認されたことに由来する。
[ギリシャ語pteron + -oic + -yl + glutamic acid]から。
selvage
(織物などの)耳, 織端(おりはし),(錠の)受け金,〔地質〕特徴的な組織をもつ岩体の周辺部.

印欧語根等はself, edge参照
taurocholic acid
タウロコール酸. 印欧語根等はacid参照
vinegar
食酢, 酢, ひねくれた性質, 気難しさ, 苦い顔, 元気, 精力


この語根 ak- から派生した接頭辞
acro-
「頂点」, 「頂」, 「高所」, 「先端」, 「始まり」, 「末端の」, 「四肢」, 「頭頂」 という意味を表す。 
 《 ◆ 母音の前では通例 "acr-" 》

(語源) ギリシャ語 'akros' (極端な)に由来する。
actino-
1 「放射状の」。
2 「放射線の」  という意味を表す。
 《◆母音の前では "actin-"》

(語源) ギリシャ語 'aktīs' (光線)に由来する。従来は 印欧語根は nekᵂ-t- (光線, 夜) と考えられていたが, 最近は ak- (鋭い)という説が優勢になっている。


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