(s)nē-

紡ぐこと、縫うことを表す。needleの由来。nē-とも表記。

この語根 (s)nē- から派生した単語
aglaonema
[名詞]《植物》アグラオネマ。観葉植物(常緑多年草)(Chinese evergreen)。ギリシャ語で「輝く糸」が原義
chromonema
[名詞]
1螺旋(らせん)糸, 染色糸《細胞分裂の際, 細胞核内に現れる糸状組織[体]》 2 (1本の染色体内の)螺旋状染色糸
needle
【名】
1 針, 縫針, 編物針;(注射器・レコードプレーヤー・エッチング用・手術用などの)針;鍼(はり);(磁石・羅針盤・計測器などの)針《◆時計の針は hand》;(銃の)撃針.
2 針のようにとがったもの;とがり岩;とがった山頂;方尖(せん)塔(obelisk);〔植〕(マツなどの)針状葉;〔動〕骨片, 針骨, (ウニの)とげ;〔鉱物〕針状結晶体;〔機械〕針弁(=〜 valve);〔工学〕針状管;〔医学〕電気針.
3〔建築〕天秤梁(てんびんばり)《棟木を束で受けている地梁の支えとなる梁》;修復用横木.
4 ((略式))(麻薬などの)注射.
5 ((英略式))[the 〜] いらだち;怒り, 憤慨;とげのある言葉, 毒舌, からかい;敵対心, いがみ合い.
6 [the Needles] ニードルズ《イングランド南部 Wight 島西端沖にある岩礁群;イングランドのナショナルトラストに指定されている》.

【動】
1 …を針で縫う;〈糸など〉を〔…に〕針で通す〔through〕;…を針で(刺すように)突き刺す.
2 [〜 one's way] 道を縫うようにして進む.
3 ((略式))〈人〉を〔…するように〕そそのかす〔into〕;〈人〉を〔…のことで〕いじめる(tease), 憤慨させる〔about〕;〈人〉をいじめて〔…〕させる〔into doing〕.
4
a (医療で, 針で)刺す, 穿刺(せんし)する;(そこひなどを)針を使って治療する.
b ((略式))〈人〉に(麻薬などの)注射をする.
5 ((俗))(アルコール分を加えて)〈ビールなど〉を強める.
6 針仕事をする.
7〔鉱物〕針状結晶になる.
8〔外科〕穿刺する.
9 縫うように進む.
protonema
【n.】
〔植〕原糸体, 糸状体《コケ・シダ植物の胞子が発芽してできる, 糸状に枝分れした緑色の配偶体》.
snood
【n.】
(髪の乱れを防ぐ)ヘアネット;ヘアネット型帽子.〔歴史〕(スコットランドなどで未婚女性が髪につけた)リボン, ヘアバンド.〔釣〕=→snell.スヌード《幅の広いニット地を輪状にしたもの;フード・スカーフ・襟巻として使う》.

【v.】
(ヘアバンドで)〈髪〉を束ねる.
synaptinemal complex
(またはsynaptonemal complex)
[名詞]
《生物》シナプトネマルコンプレックス、対合複合体、接合糸複合構造。(リボン状の構造体で、3つのタンパク質構造からなり、減数分裂の初期に相同した染色体が対合して形成する)
印欧語根等はsynapse, complex参照
treponema
〔細菌〕トレポネーマ《スピロヘータ科Treponema 属の細菌;梅毒やイチゴ腫の病原菌を含む;treponeme ともする》.


この語根 (s)nē- から派生した接頭辞
nemato-
「糸」, 「糸に似た」, 「線虫の」という意味を表す。 《 ◆ 母音の前では "nemat-" 》

(語源) ギリシャ語 'nēma' (糸)に由来する。


【戻る】
【TOP】